オリジナル小説

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界㉘筑紫の君磐井その2(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。 今日は前回に引き続き、筑紫の君一族がその後たどった運命についてお話ししたいと思います。   日本書紀、継体天皇の巻には、おおまかにいうとこのようなことが書か ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界㉗筑紫の君磐井その1(by 珠下なぎ)

皆さん今日は、珠下なぎです。   今日は「遠の朝廷(みかど)にオニが舞う」の時代より遡ること150年前、筑紫を支配していた「筑紫の君磐井」についてお話ししたいと思います。   作中 ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界㉖「遠の朝廷」と万葉集(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。 前回、前々回と「だざいふ」の呼称についてのお話を致しました。   ところが、作品と一番関連の深い、「だざいふ」の呼称を忘れておりました……。   ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界㉕「大宰府」と「太宰府」その2(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   今日は前回の続きです。   古代における「だざいふ」は、「大宰府」で朝廷直轄の地方統治機関であり、特に九州の大宰府は外交と防衛の拠点であったた ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界㉔「大宰府」と「太宰府」その1(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   今回はちょっと話題が変わります。 (ずっとオニ関係の記事を書いていても話題は尽きないのですが……。作品の内容からどんどん離れてしまうので(笑)) &nb ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界㉓怨霊と疫神(by 珠下なぎ)

皆さん今日は、珠下なぎです。   古代のオニの重要なルーツとして、古代中国の疫神信仰から始まったこのブログ、前回やっと一周回って古代大宰府における疫神信仰と、作品との関連に辿り着きました。 ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界㉒大宰府と古代の疫神信仰その2(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   今日は前回に引き続き、大宰府の西北の丘で見つかった、足を折られた土馬の謎についてお話したいと思います。   大宰府で見つかった土馬は7世紀後半 ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界㉑大宰府と古代の疫神信仰その1(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   日本におけるもっとも古い形のオニ、疫神信仰から始まって、様々な形のオニを紹介してまいりましたが、本日は作品とも関連して、大宰府に残っていた古代の疫神信仰 ...

『遠の朝廷にオニが舞う』のイメージ動画を公開しました!

ご好評をいただいております7世紀の太宰府を舞台とした万葉ロマンファンタジー、『遠の朝廷にオニが舞う』のイメージ動画をyoutubeにアップしました。 動画の時間は1分13秒と短いですが、主人公の瑠璃子 ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑳斉明天皇と鬼その2(by 珠下なぎ)

皆さん今日は、珠下なぎです。   今日は前回に引き続き、天智・天武天皇の母であり、2度も帝の位についた斉明天皇と鬼との関りについてについてお話したいと思います。   斉明天皇は新羅 ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑲斉明天皇と鬼その1(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   竈門神社のお話に引き続き、作品の舞台と縁の深い場所と鬼との関わりについて、お話したいと思います。   今回は、少し話題を変えて、日本書紀に書か ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑱役小角と宇宙皇子(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。 今日は前回の続きで、修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ)と鬼との関りについて、お話したいと思います。 役小角像(石廊崎)   修験者と鬼が深いかかわりが ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑰宝満山・竈門神社と修験道(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   鬼滅の刃の聖地として有名になった太宰府市宝満山の竈門神社。 先日から竈門神社と鬼との関わり、「遠の朝廷(みかど)にオニが舞う」の世界との接点についてお話 ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑯竈門神社はなぜ聖地なのか?その2(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   前回竈門神社のお話をしましたが、竈門神社の置かれた宝満山は、単に太宰府にとって鬼門に位置するという以上に、山岳信仰の場として大変重要な意味を持っている山 ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑮竈門神社はなぜ聖地なのか?その1(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   年末が近づいてきましたね。今年はコロナの影響もありまして、年内に神社にお参りされる方も多いのではないでしょうか?   神社と言えば、大ブームの ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑭日本書紀に登場する最古の鬼(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。 前回は出雲風土記に登場する、日本最古の鬼についてご紹介しました。   今日は日本書紀における最古の鬼を紹介すると共に、鬼についてのもう一つのルーツを紹介した ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑬日本最古の鬼(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   7世紀の大宰府を舞台にした『遠の朝廷にオニが舞う』ですが、このブログでは、今は失われてしまった古い時代の鬼の姿に迫り、鬼の正体を探る旅を続けていきます。 ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑫鬼の二面性(鬼は外福は内)(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   「鬼はー外、福はー内!」この言葉は、たいていの方が節分の行事で、何度も唱えたことがあるのではないでしょうか?   節分は、このブログでもお話し ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑪鬼とは縄文の神か?(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   鬼についてのお話はまだまだ続きます。どうぞ末永くお付き合いください。   昨日までのエッセイでは、産鉄民としての鬼をご紹介しました。 &nbs ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑩産鉄民としての鬼その3(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   産鉄民=鬼、という視点から見た場合、鬼退治の歴史というのは、すなわち朝廷に従わない、製鉄の技術の持った人々を朝廷の支配下に取り込むための戦いの歴史という ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑨産鉄民としての鬼その2(by 珠下なぎ)

皆さん今日は、珠下なぎです。   今日は昨日に引き続き、産鉄民としての鬼について解説したいと思います。   古代メソポタミアにおいて、鉄の技術をいち早く取得したヒッタイトが覇権を握 ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑧産鉄民としての鬼その1(by 珠下なぎ)

皆さん今日は、珠下なぎです。   今日は古代のオニ=疫鬼から少し離れて、「鉄の民族」としての鬼のルーツについて解説したいと思います。     鬼が産鉄民を指すのではないか ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑦古代のオニはこんな形でも伝承されていた!(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   前回までは、「節分の鬼と古代のオニ」と題しまして、節分の行事の中に受け継がれた、日本でも最古のオニのルーツについてお話してまいりました。   ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑥節分の鬼と古代のオニその2(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。 今日も読んで下さって、ありがとうございます。   本日は前回に引き続き、節分で追い払われる鬼=瘟鬼(おんき)を通して、日本の古代のオニについてお話ししたいと ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑤節分の鬼と古代のオニその1(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   「鬼」をめぐるエッセイ、今回は、身近な行事でありながら、実はかなり古い「オニ」の形を留めていると思われる、ある行事において取り上げたいと思います。 &n ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界④「オニ」の語源について(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   鬼って一体何?シリーズの第2回目の今日は、「オニ」の語源について。   鬼とは、古代においては、「もの」と読まれていたということは、前回のブロ ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界③「鬼」の誕生(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   拙著、「遠の朝廷にオニが舞う」に関するエッセイ、3回目の今日からは、「鬼(オニ)」について、数回に分けて(ひょっとしたら10回以上になるかも?)語ってい ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界②武蔵寺(ぶぞうじ)の伝説(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。   拙著「遠の朝廷にオニが舞う」に関するエッセイ、2回目の今日は福岡県筑紫野市(ちくしのし)に伝わる古い伝説についてです。   主人公の瑠璃子姫、 ...

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界①「遠(とお)の朝廷(みかど)」について(by 珠下なぎ)

遂にLTA出版事業部初の電子書籍、『遠の朝廷にオニが舞う』が出版されました! しかしこの作品、古代のしかも九州太宰府が舞台ということや、作品のキーワードである「遠の朝廷」「オニ」など、馴染みが薄いとい ...

歴史ファンタジー小説『遠の朝廷にオニが舞う』を電子書籍(Kindle版)で販売開始!

LTA出版事業部の記念すべき最初の電子書籍がAmazon(Kindle版)で出版されました! タイトルは『遠(とお)の朝廷(みかど)にオニが舞う』です。 この作品は、第60回講談社児童文学新人賞、第2 ...

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