『遠の朝廷にオニが舞う』 作品解説&エピソード

『遠の朝廷にオニが舞う』の世界⑯竈門神社はなぜ聖地なのか?その2(by 珠下なぎ)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。

 

前回竈門神社のお話をしましたが、竈門神社の置かれた宝満山は、単に太宰府にとって鬼門に位置するという以上に、山岳信仰の場として大変重要な意味を持っている山ですので、今日はそのお話をしようと思います。

 

太宰府にとって鬼門なのに、なぜ竈門なのか?

宝満山には、3つの巨岩が並び立っている場所があり、これが古代において竈門に見立てられたであろうことが、『竈門山旧記』に書かれています。

竈門を神として家門の繁栄を祈るという、竈門神の信仰はもともと大陸にありました。

これが日本に伝わり、さらに太宰府の鬼門封じの儀式と習合して、初期の宝満山信仰になったと言われています。

 

「遠の朝廷にオニが舞う」は新羅からの公使を大宰府に迎える場面から始まりますが、7~9世紀、日本から大陸に向かった遣隋使や遣唐使が、航海の安全や目標の達成を祈る儀式を宝満山で行ったことが分かっています。

この時代に行われた儀式は、まだ国家祭祀としての性格が強かったようです。

 

もっと時代が下って11世紀頃になると、田川郡(福岡県と大分県の県境付近)にある英彦山などと同じく、修験道の山として信仰を集めるようになります。

 

宝満山は標高829.6m、かなり険しく登りがいのある山ですが、山頂からの眺めは圧巻ですので、体力に自信のある方はぜひ挑戦してみてください!

 

最後まで読んで下さって、ありがとうございました!

 

 

 

 

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