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霧島神宮の隠れスポット「天狗館」③

皆さん今日は、珠下(たまもと)なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

本日は前回の続き、というよりも前々回の続きです。

霧島神宮の「天狗館」には、天狗だけではなく、日本の様々なお面、海外のお面も展示されていました。とても全部は紹介しきれませんが、本日はその一部をご紹介したいと思います。

 

1.さまざまな鬼たち

「天狗館」には、様々な鬼さんもいました。こちらは、有名なナマハゲ。説明によると、「ナマハゲ」と称される仮面の異形者たちが怠け者を戒める風習は「漢の武帝が5匹の鬼を遣わし不老不死の霊薬を求めさせた」伝説にちなみ、1800年代から始まったと書かれています。 思ったより新しい風習なんですね。

今まで、ナマハゲ=来訪神としか認識していませんでした。 勉強になりました。

ナマハゲは厳密に言えば鬼とは異なりますが、①外部のものである②福と恐怖を同時にもたらす――来訪神であるという意味で、鬼と共通のルーツを持ちます。目を吊り上げ、歯をむき出しにした、威嚇的な表情ですね。

 

こちらは対照的に、満面の笑みの鬼さん。

珍しいので、思わず撮ってしまいました。

なんて可愛い……!

 

2.ひょっとこ=火男

こちらはひょっとこ。ひょっとこは、火男。鉄の生産に従事する人を表したものです。

口がとがっているのは、鉄の精製の過程で、炉の温度を上げるため、竹筒で炉に空気を吹きこむ様子を表したものです。

片目が細くなっているのは、火の様子を見るため、目をすがめているからです。また、炉から飛ぶ火花で失明することもあるため、片目は産鉄民の職業病といえます。今では差別用語とされるので用いられていませんが、片目の人に対して「めっ〇ち」という言葉があります。

これはルーツは「目鍛冶」。鍛冶屋の職業病を表しているのです。

余談ですが、かの有名な少女漫画『ベルサイユのばら』にも、衛兵隊に入ったアンドレが、「この片目野郎!」とののしられるシーンがあります。ところが、これは連載当時のせりふでは、「めっ〇ち!」となっているのです。差別用語なので、今出版されている版には残っていません。古いコミックスなどでは見ることができます。

 

3.海外の仮面たち

海外の仮面も沢山ありました。こちらはネイティブアメリカン・中南米などの仮面を集めたもの。

 

こちらはアフリカの木像。体に対して頭が異様に大きく、足が細くて短い。アンバランスですが、どことなくユーモラスな雰囲気を漂わせています。

 

有料ですが、入館料は安く(大人250円、こども100円)、面白い仮面に沢山出会えるスポットです。霧島神宮へお出かけの際はぜひお立ち寄りください!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

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