サブカル チェリまほ

チェリまほ14巻(通常版)感想③(ネタバレあり)

はじめに

皆さん今日は、珠下(たまもと)なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

さて、1回でさくっと終わらなかったチェリまほ14巻感想。特装版感想も含めるとどこまで続くんでしょうね(←おい)。

いや、少なくとも通常版の感想はここで終わる……かな(笑)?

歴史記事を読みに来て下さっている方も少なくないと思いますので、通常版の感想が終わりましたら一度歴史記事に戻るかもしれません(未定)。

本日までは通常版の感想、お付き合いくださいませ。

前回同様多分にネタバレを含みますのでご了承ください。

 

橘さんのその後

さて、安達くんに手を出そうとした瞬間、「ガチガチに怖い彼氏」=「セコム沢」に撃退され、一気に失恋モードの橘さん。

「カクテルを水みたいに飲むのやめてください」とマスターにたしなめられながらも、なじみのバーで荒れまくっています。

セコム沢さんは「殺されるかと思った……」というくらい怖かったそうですが、まあ、自業自得ですよね(笑)。

あの執着心のヤバい黒沢さんが溺愛している比類なき天使に手を出そうとしたんですから(笑)。

 

このバー、おネエ言葉を話す人がいますから、いわゆるセクシャルマイノリティの人が集う場所なのでしょうか。

橘さんは同性の同僚と付き合っていることがバレて前の会社を辞めていますから、会社ではおそらく自分のセクシュアリティを明らかにはしていないでしょう。

自業自得とはいえ、安達くんにちょっかいをかけたくなった原因となるつらい過去など、共感できるところもある橘さんですから、彼のセクシュアリティを理解して受け入れている仲間がいることには少し安心しました。良かった。

今度はちゃんと、フリーの相手に巡り合って幸せになってほしいですね(元彼とよりを戻すのでもアリ!)。

 

まさかのあの人の再登場

なんて思っていたら、まさかのあの人の再登場!

すべての始まりの人。

黒沢さんが安達くんを好きになったのは、営業先の女性社長につぶされ、あまつさえ性的関係を迫られそうになり、断ると「顔だけのくせに」と陰口をたたかれて弱り切っていた黒沢さんを、安達くんが介抱したことがきっかけでした。

その時の女性社長、松浦社長!

ドラマ版では入社直後のことに改変されているので、ずいぶん昔に登場した人のように錯覚してしまいがちになりますが、原作ではこの人が登場したのは二人が29歳の時。まだ3年は経っていないですよね。

 

まさかここで再登場とは?

しかも橘さんは、酔ってペラペラと会社名まで出して安達くんとのことをしゃべったものですから、どうもその「ガチガチに怖い彼氏」が黒沢さんのことだと気づいたよう。

そりゃバレますよね。「豊川」+「長身」+「イケメン」+「営業部のエリート」っていったら朝比奈さんと黒沢さんくらいしかいませんし(多分)。

 

笑顔で橘さんに近づいてきた松浦社長。さあ、これからどうなるのでしょう?

話題の人物が黒沢さんかどうか確かめに来たのは、多分間違いありませんね。

この展開から、次巻の方向性を予想してみましょう。

 

次巻の予想~セクシュアリティの仕事への影響

松浦社長は実写版では40代後半から50代くらいの熟年女性に描かれていましたが、原作ではまだ若く、しかもなかなかの美人。一時の接待相手などではなく、本気の恋愛対象として黒沢さんを見てもおかしくない人物設定です。

黒沢さんが同性と指輪を交換するくらいの間柄と知ってどう出るのでしょう。

黒沢さんが同性愛者だと思って、先年拒絶されたのは仕方がないと納得するか。

いやいやそんな理解ある人なら、最初からセクハラなどしないでしょうから。

 

もうひとつの可能性。

日本では、同性同士はどれほど本気で付き合い、一生添い遂げる覚悟をしていようが、周りにパートナーと認められていようが、法的には他人でしかありません。(そんなのおかしいとたまなぎはずっと訴えていますが)

「相手が男なら簡単に別れさせられるかも……」と思う女性が出てきてもおかしくはない。

松浦社長は「やり手」ということですから、欲しいものは何とかして手に入れてきたのでしょう。そうでなければやり手の社長になんかなれませんからね。それが恋愛方面にも発揮されたとしても不自然ではない。

 

しかも、黒沢さんの独白にもあったように、松浦社長との取引は、黒沢さんの一件でつぶれてしまったようです。

ここでそのことを読者にあえて思い出させる展開ーーというか、今までははっきりと「取引がつぶれた」とまでは言及されていなかったと思います。

これは次巻の伏線ではないでしょうか?

いやいや、「会社の同性の同僚と付き合ったことで仕事を失った」キャラの橘さんの登場の時点から次巻への伏線になっていた可能性も。

「セクシュアリティを原因に仕事上不利益を被る」展開が起きるのではと予想されます。

もちろん、「そう思わせておいて実は違った」という展開になる可能性もありますし、女神さまは「読者が読んでいてつらい」と思うような展開にはされないと思いますから、そこまでひどいことにはならないでしょうし、ちゃんと問題は解決すると思います。

安達くん黒沢さんが問題を解決したついでに橘さんが失ったものを取り戻す展開になってくれればもっと嬉しい(願望)。

しかし、次回で一波乱起きそうな予感のするラストでしたね!

 

もう一つ気になったのは、ここがセクシュアルマイノリティの人の集うバーだとしたら、どうして松浦社長はここにいたのでしょう? 

黒沢さんへの執着から、彼女がセクシャルマイノリティとはあまり考えられないのですが。しかも橘さんとは知り合いのようですし。

セクシュアルマジョリティの人も普通に出入りするような場所で、マイノリティの橘さんが恋バナを遠慮なくするとも考えにくいのですが……うーん謎。わかる方おられたら教えてください。

 

さいごに

あれ?

ここで通常版の感想は終わるはずだったけど終わらなかった……(汗)。

あと一回で終わらせます(今度こそ絶対!)。

次回は藤崎さんとつげみなカップルについて書く予定。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

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