はじめに
皆さん今日は、たまなぎこと珠下(たまもと)なぎです。
今日も来て下さって、ありがとうございます!
さて、神話の里であり九州の鬼・鬼八の故郷でもある高千穂の旅のレポート4回目。
今回は天岩戸神社です。
とにかくすごい、人、人、人! いや、車、車、車……!
高千穂神社の次にお参りした、荒立神社、槵觸(くしふる)神社は人が少なく、駐車場にも余裕がありましたが、こちらは有名な天岩戸神話の舞台とあって、またまた車の列!
高千穂神社同様、近くの駐車場は空いておらず、第3駐車場まで飛ばされる羽目に。
とはいっても、徒歩10分程度。
しかし、基本、「車でさくさく回れる旅」だと思っていたのに、思った以上に足を使う旅となりました。
天の岩戸遥拝
天の岩戸は、自由に見学することはできません。西本宮の裏に天岩戸遥拝所がありますが、それには神職の案内を待たなければなりません。
ほぼ30分ごとに、神職が案内ツアーをしてくれます。14時、14時30分、15時、というふうに30分刻みなので、ご参考にされてください。
まず、本殿の近くにあるオガタマノキ(招霊の木)。
秋になると丸い実を付けます。天鈿女命がこの木の枝を持って舞い、これが神楽の起源となったと神職の方の説明がありました。

天照大神の像。

さて、いよいよ東本宮の裏へ案内されます。
ついに対面、天の岩戸
天の岩戸に行く前には、神聖な場所なのでお祓いがあります。
全員低頭し、神職さんが幣帛でサッサとお祓いしてくれます。
終わったら全員でぞろぞろと本殿の裏側へ移動。
ココから先は撮影禁止でした。
天の岩戸は、西本宮から岩戸川を挟んだ対岸にあります。
崖の真ん中に、カマボコの断面を少し縦に引き延ばしたような穴が開いており、奥の壁には斜めに亀裂が入っています。その穴を横切るようにしめ縄がかけられています。
幅は18m、奥行き9mほどもあるそうです。対岸から見てもかなりの大きさ。
以前は天井も床もあったそうですが、往年の台風で天井と床が抜けてしまい、今は奥の壁だけが残されている状態だとか。
はっきり言って、とても人の近づける場所ではありません。
やはり神様が隠れる場所だからか……。あんな崖の前に、どうやって神様たちは集まったんでしょうね。今と地形が違ったのか。
けれど、神話の舞台を生で見られるというのはなかなか貴重な体験です。来てよかった。
ちなみに、年に1回のしめ縄の架け替えの時には、地元の登山グループの協力をお願いしているそうです。
天の安河原はまるで賽の河原……
さて、天の岩戸の見学を終えて、いよいよ天の安河原へ向かいます。
ちなみにここは、天の岩戸に隠れてしまった天照大神を引っ張り出すために、神々が知恵を絞った場所。
まさに天の岩戸のような洞窟の中に、石がぎっしり。


あちこちに石の塔が積まれています。
神秘的な場所でしたよ、ちょっとこの世のものではないような、神聖な気の漂う場所でした。
神聖と言っても、お寺や教会やモスクのように、澄み切った清浄な気とは違う。
色々なものを内包しているけれど、それを超越するパワーのあるような……。
しかし、しかし!
この連なる石の塔、どこかで既視感が。
(一つ積んでは父のため、二つ積んでは母のため……)
んん? これって賽の河原では⁉
実際は、石を積みながら祈ると願いが叶うという信仰があるそうなのでこうなっているそうですが、ビジュアルは賽の河原そのもの。
正直言ってちょっと怖かった……。ちなみにお地蔵さまはいませんでした。
さいごに
天の岩戸と天の安河原。
神話の舞台となった場所を生で見られるというのはなかなか貴重な体験でした。
一見の価値のある場所です。
少し待っても、近くまで来たらぜひ行くことをお勧めします。
高千穂訪問記1~3はこちら↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました!