オリジナル小説 『大江山恋絵巻』 歴史

『大江山恋絵巻』の舞台を訪ねる②~3日目・大江山(後半前編)

はじめに

皆さん今日は、たまなぎこと珠下(たまもと)なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます。

新作『大江山恋絵巻~鬼の巻~』、前作『人の巻』を上回るどころか、発売直後の反応としては過去最高の勢いで読んで頂いています!(特にkindleunlimitedの利用者の方がすごく沢山読んで下さっています)

皆様、本当にありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

さて、前回の続き、『大江山恋絵巻』の舞台を巡る旅、今回は大江山後半です。

 

鬼の敵たちの像

鬼の博物館を見学し終わり、次は山を少し下ったところの、鬼の足跡と頼光の腰掛石を目指します。

鬼の博物館の前の道路に、山伏に化けて鬼が城に忍び込む頼光たちの像がありました。

これ、持ち物はちがえど6人(カメラに収まりきらなかっただけで6人います)とも、同じ顔。

イケメンではあるのですが、つるっとして無個性。

鬼の博物館ですからね。何か意図があるのか。

以前こちら↓の記事でも書いたように、この敵キャラたちもそれぞれ個性があり、面白いエピソードもあるのです。

まあたまなぎも、頼光&四天王&藤原保昌については、渡辺綱以外はほぼ十把ひとからげにしてしまっていますので、人のことは言えませんが……

 

鬼の足跡、頼光の腰掛石を目指すが……?

さて、そのまま車を走らせて、鬼の足跡・頼光の腰掛石を目指します。

本当は鬼の岩屋も見たかったのですが、ここはある程度の登山用の装備がないと危険だそうですので今回は諦めます。鬼の足跡・頼光の腰掛石・童子橋あたりは、車道からの距離がそこまでないのでなんとかなるかと思ったのですが……?

ところが、折悪しくこの日は大雨。しかも、足元は舗装されておらず(当然)、落ち葉や下草が濡れていて、かなり滑りやすい状態。勾配がきつい場所もありまして……。

 

いや、たまなぎ一人なら無理しても多分行ってましたよ⁉

大江山なんていつ来られるか分かりませんからね。

でもでも、今回は同行者あり(たまなぎ以外は京都初心者)。しかも「日本三景の天橋立を見に行くついでに大江山も~」なんて半分だまくらかして(←こら)連れて来た手前、あまり深入りすることもできず、諦めることに((´;ω;`)。いつか必ずリベンジします! 死ぬまでには!

 

ただ、雨の大江山を経験できたのは良かったかもしれません。

たまなぎの『大江山恋絵巻』で、茜ちゃんが酒呑童子さまに落ちた(←言い方)のも、雨の大江山でしたものね~。

足元は滑るし暗いしびしょぬれになるし、その上方角まで分からなくなったらさぞかし不安だったことでしょう。

 

鬼のモニュメントへ

鬼の足跡を見られず(頼光の腰掛石はわりとどうでもよかったけど)、がっくり落ち込んだたまなぎ。

気を取り直して鬼のモニュメントへ向かいます。

これは近年の作ですが、大江山のある福知山市が鬼の町を謳って作ったものと知り、ぜひ見てみたくなりました。

地図どおりに車を走らせますが……⁉

 

これが分かりにくかった!

地図上ではグラウンドの隅っこにあるようになっているのですが、実際のところはグラウンドに車を停めると、はしっこに「鬼のモニュメントはこちら」と小さな看板が……!

そこから、山の上の神社でよくあるような、舗装されていない、急勾配の丸太の階段を建物二階分くらい登ると、やっと見えるのです!

ものすごく高い位置に!

左の、都を指しているのが酒呑童子さま。あとの二人は茨木童子さまと星熊童子だそうです。

 

酒呑童子さま以外の二人ははっきり同定できませんでしたが、茨木童子さまは大江山のナンバー2ですから、多分こちらかしら(左)。

 

この鬼さんたちのデザイン、めちゃくちゃカッコいい。

人の姿に似ていますが、決して人とは思えない異様さをたたえ、ポーズは力強く、風に靡く髪にも躍動感があふれています。

人の世のしがらみから自由になった故の奔放さと力と、そして一抹の哀しさと。

作者の成田亨さんは彫刻家で、なんとウルトラマンシリーズの美術監督も務めた方だそうです。

X(旧Twitter)相互フォローして下さっている、人気作家の加門七海先生が、このモニュメントを紹介した投稿に「フィギュアにしてほしい」とリプ下さいましたが、たまなぎも同感です。絶対買う!

もちろん七海先生も本物をご覧になっています。

 

おわりに

大江山後半、一記事にまとめるつもりでしたが長くなってきたのでここでいったん終わりにします。

さらにさらにトラブルの続いた後半後編(?)は次回に。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

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