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太宰府天満宮の古い火祭り「鬼すべ神事」~ご紹介編

皆さん今日は、珠下なぎです(たまもとなぎです。たましたなぎ、ではなくたまもとなぎです)。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

さてさて、本日は久しぶりに鬼ネタです。

毎年1月7日夜に、太宰府天満宮で、「鬼すべ神事」が行われます。

私も最近まで知りませんでしたが、日本三大火祭りの一つに挙げられることもある、有名なお祭りだそうです。

 

1.鬼すべ神事の概要

鬼すべ神事は、次のようなものです。

1月7日の夜、年の始めにあたり、その年の災難消除や開運招福を願い、境内東神苑にある鬼すべ堂にて行われる勇壮な火祭りです。

  

「鬼すべ神事」は、寛和2年(986)道真公の曾孫にあたる大宰大弐 菅原輔正すがわら すけまさによって始められたと伝えられています。
当宮の氏子奉仕者およそ300人が鬼を退治する「燻手すべて」と鬼を守る「鬼警固」、そして「鬼係」に分かれ、炎の攻防戦が繰り広げられます。
21時頃、鬼すべ堂前に積まれた松葉や藁に、御本殿で起こされお祓いされた御神火で火がつけられると、一瞬にして炎と煙が夜空を焦がします。
すかさず「燻手」が大団扇で煙を鬼すべ堂へ送り込み、鬼を追い出そうとします。
それに対し、「鬼警固」は堂の板壁を打ち破り、堂内の煙を外に出して鬼を守ります。

板壁が破られると荒縄で48ヵ所を縛られた鬼は、「鬼係」に囲まれて堂内を七回半、堂外を三回半まわります。
堂内では神職が、堂外では氏子会長が一周ごとに、鬼に向かって煎り豆を投げ、卯杖うづえで打ち、鬼を退治した後、火の祭典「鬼すべ神事」は幕を閉じます。
燃え残った板壁は「火除けのお守り」としての信仰があり、持ち帰って玄関先にお祀りする風習があります。

(引用元:太宰府天満宮HP鷽替え・鬼すべ神事 | お祭り・催し | 太宰府天満宮 (dazaifutenmangu.or.jp)

 

2.鬼すべ神事とは何か?

21時ごろから行われる鬼すべ神事に先立って追儺の儀式が行われること、鬼に煎り豆を投げて退治することなどから、追儺の儀式の一つと考えられます。

追儺は現代の節分の原型となった儀式で、中国の疫神信仰に由来します。

追儺についてはこちら↓

けれど、鬼を煙でいぶし出して縛るなど残酷な習慣があることや、鬼の警護役がいるなど、一般的な追儺や節分の儀式では見られない習慣があり、何か知らざれる歴史が隠されているような気がします。

実は最近、別ルートで、おそらくほとんど知られていないだろう、鬼すべ神事についての怖~い言い伝えを入手したのです!

しかも、『遠の朝廷にオニが舞う』の瑠璃子姫のふるさと、筑紫野市で!

今夜の神事を見学するのは難しそうですが、こちらの真相解明のため、近々太宰府天満宮の鬼すべ堂と筑紫野市を訪れたいと思っています。

何か判明しましたらまたブログで記事にさせて頂きます。

こちらの鬼すべ神事は、1月7日と決まっていますので、翌日が休日である今年は見学に非常に適した日。お近くの方はぜひお出かけ下さい!

 

最後まで読んで下さって、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

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