『百物語』 作品解説&エピソード

『百物語』1巻の発売と、見本が届いて真っ青になったお話。

皆さん今日は、珠下なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

さて、以前こちらの記事でご紹介したように、昨年日本児童文学者協会編の『百物語』シリーズに作品が採用されました。

 

これは、3年ほど前に第1期・全5巻が発売され、大人気になったシリーズの第2期。

第1期も、公募で選ばれた作品と、プロ作家さんの作品が並び、どれも質の高い怪談ばかり。

その第2期に募集があり、運よく私の作品も拾って頂いたのです。

児童文学分野での大手さんでの作品発表は初めてで、発売を楽しみにしていました。

もともと5月発売の予定がのびのびになっていたのですが、今月ようやく発売されました!

待ちに待った発売! しかも、たくさんの憧れのプロ作家様に混じっての作品掲載!

先日見本が届きました。第1期と同じく、玉村ヘビオ先生の美しい表紙!

『1話ごとに近づく恐怖 百物語 ①憤怒の恐怖』

 

喜び勇んで開きましたら……なぎは真っ青になりました😨

なぜかって?

目次には、「第14話 図書室の恐怖 珠下(たました)なぎ」

しかも本文にも、「珠下(たました)なぎ」と。

たました なぎ、たました なぎ、たました なぎ――!?😭

たましたなぎって誰だ!? 私は「たまもと なぎ」だ!

この瞬間、「やらかした!😨」と思ったのです。ゲラチェックの時、ミスを見逃したのかと。

でもでも、これはとても読み間違えられやすい名前。

ゲラチェックの時、確かに「たまもと なぎ」とルビをふられていたのを確認した記憶があったのです。ルビが間違っていないのを確認し、「ああ、ここの編集さんはしっかりしてるな」と思ったのを覚えていたのです。そこで9月に送られてきたゲラを引っ張り出しましたら……。

「珠下(たまもと) なぎ」。

こちらはしっかり正しいルビがふられているではありませんか。

この瞬間のなぎの様子は、火を噴くゴジラのようだったとかなかったとか。

「あああ、このまま私は全国の小学生に『たました なぎ』として認識されていくのか……😭」

三日間どんよりとした雲をまとって過ごしました。楽しみにしていた、プロ作家の皆様の作品もとても読む気になれず😢

幸い、週明けにすぐに担当者様と連絡がつき、在庫分については正誤表を入れて下さるということで落ち着きました、ほっ。

けれど既に書店に流通した分、図書館に納品した分についてはどうしようもないとのこと。

もし書店で正誤表の入っていないものを見つけられましたら、救出して下さると激しく喜びます🥰

大騒ぎでしたが、後で振り返ればこれも思い出になりそうです🥰。

私なぞの作品に、あの玉村ヘビオ先生のイラストを付けて頂いたのも贅沢すぎて涙が出そうです。(こんなことはもう一生ないかもしれない)

今少しずつ読み始めましたが、1期よりもさらにパワーアップし、ありきたりでない怖い話がそろっています。こんな中に私なぞの作品が混じってもいいのだろうか……と思ってしまうほど。

子ども向け作品集ですが、大人が読んでも十分怖く、楽しめるお話ばかりです。

怖いお話が好きな方、是非お手に取ってみてくださいね。

怪談といえば夏のイメージがありますが、きりりと冷えた、冬の静かな長い夜に楽しむ怪談もなかなか良いものですよ。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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