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オールドファッションカップケーキ2話感想~「女の子ごっこ」の魔法と呪い

皆さんこんにちは、珠下なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

今期はチェリまほのメンバーが出演の『石子と羽男』、『テッパチ!』、『みなと商事コインランドリー』など、見たいドラマがたくさんで、テレビの録画容量をしっかり圧迫してくれてしまっています(笑)。10月からはチェリまほ主演の赤楚衛二さんが朝ドラに出演されますしね。何とか時間を見つけて消費せねば(笑)。

さて、今週はお休みだった、『オールドファッションカップケーキ』。

3話地上波放送前に、2話の感想を書こうと思います。盛大にネタバレしておりますので、これから視聴される予定のある方は、ご覧にならないことをお勧めします。

 

1.2話あらすじ

1話で一緒にパンケーキを食べに行き、仕事以外の時間を共有した、野末さんと外川さん。

以降、外川さんは「アンチエイジング」「初体験が必要」と色々理由をつけて、週末ごとに野末さんをスイーツ巡りに誘います。

次第に外川さんと過ごすプライベートな時間が楽しくなってくる野末さん。そんなあるホワイトデーの日、野末さんは部下の女性たちをランチに誘います(多分、バレンタインデーに何か貰ったんでしょうね)。それを見ている外川さんは気が気ではありません。

ところが、「外川と一緒にまたスイーツ食べに行こうと思って、女の子たちに美味しい店の情報聞いてた」なんて言う野末さんに、外川さんは振り回されます。あげくに、「女の子たちが外川のことイケメンって言ってたよ」と、冗談で「外川くん、イケメン~」と挑発するような言動を取る野末さんに、外川さんはついに……?

 

2.「女の子ごっこ」の魔法と呪い

『オールドファッションカップケーキ』面白いですね。

外川さんは明らかに野末さんに気があるのに、気付かない野末さん。無自覚人たらしの野末さんに、外川さんは振り回されます。

逆に、「アンチエイジング」「女の子ごっこ」などと理由をつけて、未知の世界に誘ってくれたり、一方で急に不機嫌になったりする外川さんに、野末さんも振り回されていますね(はたから見れば明らかに嫉妬と分かるのに)。

二人とも、誠実に相手に向き合う、とても魅力的な人なのですが、どちらも不器用。

外川さんは、明らかに野末さんのことが好きで、野末さんと楽しい時間を共有したいのが見え見えなのに、「大人になるほど初体験が必要」「アンチエイジング」など、色々理屈をつけないと野末さんを誘えません。

野末さんも、外川さんと一緒にいる時間が楽しいのに、ふとした拍子に「俺、本当はおじさんだから」と自分にブレーキをかけてしまいます。

そんな野末さんのブレーキは、前回のブログでも書いた、「ジェンダーバイアス」によるところが大きいのでしょう。

外川さんが言う、「アンチエイジング」「女の子ごっこ」。これらの言葉は、野末さんのブレーキを外し、「ありのままの自分で楽しめる」ための魔法の言葉だといえます。

けれどその一方で、そういう魔法をかけなければ野末さんのようなおじさんには、無邪気にスイーツを楽しんだり、恋バナをしたりすることはできない。「女の子ごっこ」という言葉の中には、「女の子」にならなければ、野末さんと外川さんが、彼ららしい楽しい時間を過ごせない、という呪いも含まれているように思えるのです。

それは、外川さんがかけた呪いではなく、社会がかけた呪い=ジェンダーバイアスそのものなのです。

外川さんの、「野末さんに野末さんらしくいてほしい」という気持ちは、「3つぞろいのスーツ、お似合いです」という言葉にもよく表れています。スーツは働く男性の象徴。スイーツを食べたり恋バナしたりという面だけでなく、男性らしいファッションが似合うという一面も大事にしたい。そこには男性らしいとか女の子らしいとかいう区別はなく、「その人がその人らしくあってほしい」という、シンプルな願いがあります。

 

3話予告では、二人はどちらかの家で家飲みを楽しんでいるようですね。

「ちょっとプライベートに踏み込みすぎたかなって」と野末さんから不穏な言葉。

また、外川さんからは、今度は「ボーイズトークしましょう」と……?

3話、楽しみですね!

 

最後まで読んで下さって、ありがとうございました!

 

 

 

 

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