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珠下なぎの歴史メモ⑮ハロウィンの歴史その3 イギリスのハロウィンと「トリック・オア・トリート!」

皆さん今日は、珠下なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

古代ケルトのサムハイン祭がキリスト教と結びついて発展したハロウィンですが、その後14世紀までには万霊節の習慣がイギリス諸島に浸透していきます。

やがて15世紀末から、ヨーロッパ全体で魔女狩りが盛んになります。この頃から、オールハロウズ=魔女と悪魔の祝祭、というイメージが生まれてきます。

もともとサムハイン祭の頃から存在していた、「妖精や死者の世界とつながる日」というイメージと結びついたのかもしれません。

特にアイルランドやスコットランドで、ハロウィンの人気が、徐々に高まっていきます。

もともとイギリスで祝われていた古いお祭であるサムハイン祭という背景があったからでしょうね。

もともと万聖節や万霊節はローマ教皇によって定められたお祭ですが、他のヨーロッパ諸国では、ハロウィンを祝う習慣はそれほど浸透しなかったようです。

 

そんな中、1605年、イギリス国王ジェームズ1世の暗殺未遂という大事件がイギリスを揺るがします。

この中で首謀者の一人とされたガイ・フォークスは処刑されますが、同年11月5日、ロンドン市民は王の無事を祝ってかがり火を焚き、これは「ガイ・フォークスの日」として定着し、毎年祝われるようになります。

「ガイ・フォークスの日」は、1647年に万聖節・万霊節に統合され、子どもたちがかがり火の材料を各家庭を回って集める習慣ができました。

ハロウィンの日に、子どもたちが「トリック・オア・トリート(Trick or Treat)!」と叫んで各家庭でお菓子をねだる習慣は、ここから生まれたと言われているんです。

最初はお菓子じゃなかったんですね。

 

やがて、ハロウィンの日に妖精の力が強くなるという信仰から、18世紀くらいになるとハロウィンの日に占いが盛んに行われるようになります。

特に、恋愛や、将来の結婚を占う楽しい占いがたくさんあったようですよ!

 

これらは、現代でも楽しめそうな占いがたくさんありますので、次回まとめて紹介したいと思います。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

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