サブカル チェリまほ

チェリまほ15巻(通常版)感想②(ネタバレあり)メインカップル編(76話)

はじめに

皆さん今日は、珠下なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

さて、今月発売になったチェリまほ15巻の感想。

今回はネタバレありがっつり感想です。

 

ネタバレが嫌な方は、こちらをお読み下さい(ネタバレなし感想)↓

 

今回はメインカップルについての前半。76話の感想です。

 

そのバナナケーキ、まさか……

長くなりますので、Xでの公開部分の感想はぶっ飛ばします(←おい)。

ネタバレなし感想でもちらっと触れていますしね。

 

さて、最初から不穏な気配。

松浦社長が橘氏と同じバーに出入りしていることを知ってしまったメインカップルの二人。

安達くんはぼーっとして、卵をボールの外に割ってしまいます(ああ、失敗しても可愛い……というのはたまなぎの心の声ですが、黒沢さんも多分同じように思っているはず)。

卵の後ろに白砂糖?

お菓子作りでしょうか。甘いもの好きな安達くんのために、二人で一緒に作っているんですね、ふふ、可愛い。

 

と思ったら、翌日訪ねてきたのは柘植さん! どうも何か相談があるようです。

二人が出したお茶菓子はバナナケーキ! 

パウンドケーキ系は出来立てよりも一に寝かせた方がおいしいですからね。さすが黒沢さん。

そういえばさっきのコマに、バナナがありましたね……ん?

 

ちょっと待て、そのバナナケーキ、ナナナじゃないでしょうね(汗)。

(いきさつをご存じない方のために説明すると、チェリまほ実写化の際、テレビ東京の公式Twitter(当時はまだTwitterだった)が、「安達くんのベッドで眠るナナナ(バナナの形をしたテレ東の公式キャラクター)」を発信しまして。

「安達くんのベッドに入るなんて何て命知らずな」「黒沢さんに殺されますよ」「早く逃げて~」とチェリ家の皆さんが一斉にナナナの心配をしたわけなのですが、その後女神さまが「バナナケーキでナナナをもてなす黒沢さん」と「青ざめるナナナ」という世にも恐ろしい一コマ漫画を発信されたのです。

笑顔の裏に隠された、「次にやったらおまえもバナナケーキにしてやるからな(怒)」という黒沢さんのメッセージに、チェリ家一同戦慄したのでした)

 

同じこと思ったのはたまなぎだけじゃないはず……と思ったら、相互さんにもおられましたね。

 

同性カップルと社会

さて、柘植さんが二人の元を訪ねてきたのは、湊くんとのツーショット写真を隠し撮りされたことをきっかけに、湊くんと言い争いをしてしまったからでした。

二人の関係を知られることが、デビューを控えた湊くんにとってマイナスになるのではないかと危惧する柘植さんと、知られても構わないという湊くん。

言い争いをしたまま、仲直りできていない二人。

事情を聞いた安達くんは、

「柘植は湊君を信用してないんじゃなくって、社会に出てる分、人間の嫌なところを知ってるからこそ、湊君に傷ついてほしくないんだろ」。

安達くんの言語化能力すごい。

黒沢さんとの信頼関係を築いていく中「気持ちを言葉にして伝える」ことの大切さを学んだ安達くん。

それに加えて、付き合いの長い柘植さんのことは、柘植さん以上に良く分かっているのかもしれないですね。

「それをちゃんと伝えた方がいいよ」と力説する安達くんを見る時の何ともいえない表情……!

(オレの安達、カッコいい! 優しい! 前は柘植さんに嫉妬したこともあったけど、こんな安達の表情見られるなら柘植さんといる時の安達もっと見たい! ●△×〇#@……)なんて、ここでうっかり柘植さんが黒沢さんに触ってしまったら、とんでもない声量と長さの心の声が聞こえたかも。(注:黒沢さんの心の声はたまなぎの捏造です)

 

柘植さんが帰った後、同性同士の関係を公表することに恐れを抱く柘植さんの気持ちに、安達くんは共感を見せます。

朝比奈さんや六角くん、藤崎さん、長崎店の橋本さんは二人の関係を知っていますが、他の人に対しては、まだ関係を隠している二人。

豊川は大企業ですが、酒の席で営業をかけ、女性社長に黒沢さんを差し出そうとするなど、まだまだ古い体質が見え隠れします。

部長も、二人が一緒に住んでいることは知っているようですが、「お互い相手もいるようだしちゃんとしないと」といらないお説教をしてきます。

 

日本では同性婚も認められていませんし、LGBTQの権利についてはまだまだ後進国です。

それに加え、2025年1月、米国大統領に就任したトランプ氏は、米政府関係のHPや公文書から、LGBTQの権利に関する目立った記載を削除しました。

この流れは日本にも影響を与える可能性があります。

日本における同性婚集団訴訟は、高裁の段階に入り、現段階で札幌・東京・福岡で違憲判決が出ています。ただし、米国での流れもあり、また、最高裁は政府の方針に沿った判決を出す傾向があることから、最高裁では「完全合憲」とされる可能性も高い。

 

それだけでなく、「LGBTQを尊重しなくてもよい」という空気が、今以上に広がることも私は危惧しています。

安達くんが二人の関係を公表することに慎重になり、「もし会社にバレたら……」と不安になってしまう気持ちも分かります。

橘さんのように、「同僚と付き合っていることがバレて会社を辞めた」という話も、決して珍しい話ではないのでしょう。

 

ポジティブ沢さん発動!

そこで一気に発動したのがポジティブ沢!

「もし、会社を辞めなきゃいけなくなったら、二人で店でもする?」

とびっくりするような提案をしてきます。

ドラマ沢さんにはなかった、原作沢さんのこういうぶっとんでポジティブなところ、大好きです!

安達くんは慎重で堅実で、ちょっと臆病なところがあります。

けれど、その慎重さゆえに、「このままだとお互いに何かがあっても連絡さえしてもらえない」かもしれないことに気づき、二人の関係を見直し、親挨拶→結婚式への流れを作った過去もありました。

「俺みたいにポジティブすぎても何かあった時困るし、慎重すぎても前に進めないし、俺には安達が必要だし、安達には俺が必要なんだ」

お互いがお互いを補い合う、理想のカップル。

ついでに、お膝を抱えていじいじする安達くんと、熊が待ち受けている山にルンルンハイキングに行こうとする黒沢さんのミニキャラ、超可愛い――!

でもお外でのいちゃいちゃは控えめにね(笑)。ちょっと心配になってしまったたまなぎでした。

 

最後に

今回はメインカップルの二人について、最後までの感想を述べるつもりだったのですが、長くなってしまったので結局書き下ろし前半、76話の感想で終わってしまいました。

次回は後半78話。

いよいよあの方の登場!

についてまたうるさく語りますのでよろしくお願い致します。

最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!

 

 

 

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