はじめに
皆さん今日は、たまなぎこと珠下(たまもと)なぎです。
今日も来て下さって、ありがとうございます。
今回はたまなぎの新作『大江山恋絵巻~人の巻~』キャラ紹介その③。
前回の酒呑童子さまに続いて、大江山のナンバー2・茨木童子さまです!
伝説の中の茨木童子(まとめ)
酒呑童子同様、伝説の中の茨木童子については、以前にもご紹介しましたのでさらっと。
出生は酒呑童子と同じ越後という説・摂津説など様々ですが、異常に長い妊娠期間や異常な発達の早さなど、酒呑童子と多くの共通点を持ちます。
また、鬼になった経緯も似ており、鬼になってから酒呑童子と出会い、共に大江山に向かったとするものが多いです。
酒呑童子との関係も、養父子の関係とするもの、中には茨木童子は女性で酒呑童子の恋人だったとするものなどがあります。酒呑童子が殺された時、共に討たれたとされていますが、生き延びたとする説もあります。
詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
たまなぎの作品中の茨木童子
たまなぎ版茨木童子のプロフィール
それでは『大江山恋絵巻~人の巻~』に登場する茨木童子さまのご紹介です。
酒呑童子さまと比べて、中性的な美貌の持ち主で、怜悧で人を寄せ付けがたい雰囲気を漂わせた茨木童子さま。
こちらのイラストも、たまなぎのイメージどおりでした……!
それはさておき。たまなぎ版茨木童子さまの履歴書(?)です。
出身……越後。酒呑童子さまと同じ。
履歴……鬼になった後、酒呑童子さまと越後の山中で運命の出会いを果たす(!)。やがて酒呑童子さまと共に大江山を目指す。その後、仲間たちを得て、鬼が城を築く。
たまなぎ版酒呑童子の性格
たまなぎの作品中の茨木童子さまは、どんな方でしょう。
たまなぎの作品は、茨木童子さまが主人公の茜をさらいに来るところから始まります。
「酒呑童子(しゅてんどうじ)さまの命で、そなたを迎えに来た」
そう言って微笑む、童子(どうじ)姿(前髪を垂らし、水干(すいかん)を着た、成人前の男性のみなり)の、けれどどうも見ても童子とはいえない年頃の、妖しいまでに美しい青年。
けれどこの世のものではないのは明らか。
その者の目は金色(こんじき)に輝き、その足は床から一尺(約三十センチ)ばかりも空に浮き……、そしてその秀でた白い額には、牛のそれのような角が一本、まっすぐに生えていたのだった。(珠下なぎ『大江山恋絵巻~人の巻~』より)
うーむ。これは怖かったでしょうね。茜の周りの人々は、ことごとく腰を抜かしてしまいます。中にはおまるをひっくり返してしまった人も。
最初は目茶苦茶怖がっていた(当たり前)茜ですが、酒呑童子さまに出会い、友達もでき、徐々に大江山の暮らしにもなじんでいきます。しかし、茨木童子さまにだけにはなかなか親しみを持つことができません。
では、大江山の皆さんに、酒呑童子さまの印象を聞いてみましょうか。
(茜)「厳しい方だし、最初に会った時に怖かったから……」
(酒吞童子)「あいつはオレと違って真面目だからな。……あいつなりに、山の皆のことを考えてるんだ。本当は一途で、可愛い奴なんだよ」
(浅茅)「とても物知りで、頭の良い方よ。自分にも他人にも厳しいところがおありだから、ちょっと怖い時もあるけど、決して冷たい方じゃないわ。いつも大江山で暮らすみんなのことを、一番に考えていらっしゃる」
(紅葉)「茨木さまが現れた時は、とうとうお迎えが来たのかと思いましたの。美しい菩薩さまが、浄土からわたくしを迎えに来て下さったのかと」
(住民K) 「特に茨木童子さまは厳しい方だから、ぼーっとしてるとお目玉をくらうぜ」
このように茨木童子さまは、優しく大らかな酒呑童子さまとは対照的に、厳しい面も持っていて、少し怖いと思われている面もあるようです。しかし、その一方で、仕事には熱心で、皆のことを考えているようで、それを見る人は見ている様子。
酒呑童子さまに劣らず、大変な美貌の持ち主でもあるようです。
酒呑童子さまについては7割くらいたまなぎの妄想で出来ていると書きましたが、茨木童子さまについては9割くらいたまなぎの妄想で出来ているかもしれません(笑)。特に酒呑童子さまとの関係や出会ったいきさつなどについては、完全に捏造です。
ちょっと裏話をしますと、酒呑童子さまは優しくて人が好くて皆に慕われる、という人柄が伝説から見えてくるのですが、茨木童子さまの人柄については伝説からはあまり読み取れないのです。そこで酒呑童子さまに比べてさらに捏造マシマシ設定になっております。(ある種の方には萌え設定もあるので注目!です)
伝説とたまなぎの妄想と想像と願望で出来た茨木童子のキャラ、ぜひ作品中でお確かめください!
まとめ
・『大江山恋絵巻~人の巻~』の茨木童子のキャラは、8割たまなぎの妄想で出来ている。性格や酒呑童子との関係についてはほぼ妄想だが、萌えポイントもあるので注目。
・たまなぎ版酒呑童子は真面目で人にも自分にも厳しい性格。敬遠されがちだが、見る人は見て評価している。
最後までお読み下さって、ありがとうございました!