サブカル チェリまほ

チェリまほキャラの魅力②黒沢優一編(前半)

はじめに

皆さん今日は、珠下なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

ますます盛り上がって来るアニメ版チェリまほに合わせて、今回もチェリまほ記事です。(2021年6月にamebloに書いた記事の加筆修正版です)

今回は黒沢さんの魅力について語ります。

 

全てに完璧な黒沢優一氏

黒沢優一さん。

眉目秀麗、成績優秀、スポーツ万能、それでいて皆に優しく死ぬほどモテる黒沢さん。

ドラマ版でこの黒沢優一を演じたのは、若手俳優さんの中でもダントツの麗しさを誇る町田啓太さんでした。

 

非の打ちどころのないキャラですが、黒沢優一というキャラの魅力は、「すべてに恵まれていること」だけでは出ないと思うんです。

 

むしろ、たまなぎみたいにひねくれたタイプは、20代の頃に黒沢さんみたいなタイプに出会っていたら、むしろ、「苦手」意識を持ってしまうと思うんですよ。

 

「完璧すぎて怖い」って。

 

人は美しいものや優れたものには惹かれる一方で、自分と似ているもの、共通点を持ったものに安心感を覚える傾向があります。

あまりにも完璧すぎると、「自分と共通点が一つもないから、分かり合えない」と最初から決めつけてしまいがちなんですね。

黒沢さんの表面だけを見ていた周りの人は、外見の美しさだけに惹かれて言い寄ったり妬んだりするか、「自分とは違う」と一線を引いて、それ以上踏み込まないか、どちらかに分かれたのではないでしょうか。

だからこそ、黒沢さんは孤独に悩み、そのどちらでもなく、「表面に振り回されず、ちゃんと中身を見て評価してくれた」安達くんに、あっという間に恋に落ちたのでしょうね。

 

あ、しまった、黒沢さんの話をしてたつもりがいつの間にか安達くんの話になっている。

 

話を戻しまして。

 

完璧さの中に、垣間見える人間くささ

そんな「完璧で非の打ち所がない」黒沢さんですが、彼をぐっと人間らしく見せ、視聴者・読者の心を惹きつけるのは、何と言っても安達くんが魔法で知った、「ヤバい妄想」ではないでしょうか?

 

弱っていたところを介抱してくれた安達くんに、恋に落ちてしまった黒沢さん。

「恋をすると人はおろかになると言ったのは、ニーチェだったか、シェイクスピアだったか」。

黒沢さんとは全く関係のないところで呟かれる柘植先生のセリフですが、それ、黒沢さんに言ってません!?

と突っ込みたくなるくらい、これでもかというほどおかしな行動を取ります。

 

『安達いい匂いする。柔軟剤? 今度薬局で調べよう』(ドラマ)

→薬局で未購入の柔軟剤の蓋開けて匂い嗅ぎまくるんですか? 通報されますよ。

『安達が着たら可愛いだろうと思って妄想用に買っておいたパジャマ(原作)』

→パジャマだけでなく段ボール一杯安達用の服を片思い時代から買ってました(原作7巻)。いったいいくら使ったんですか。意外と金遣い荒いんですか。いや、そつのない黒沢さんのことだから、給料の中から「安達関連妄想グッズ用予算」でも計上してそうで怖いです……(と2021年6月の段階で書いていたのですが、後で原作版で本当に明らかにされましたね、「安達費」!)

 

完璧さと人間くささの絶妙なバランス

表面が完璧さと真逆に振り切った、恋をした時の人間くささ。それでいて安達くんに向けられる恋心の一途さ。

安達くんに恋する黒沢さんを見ていると、お腹を抱えて笑ってしまう一方で、その健気さに心を掴まれてしまうのです。

こうなってしまうと、「とっつきにくい」と敬遠する原因になった、「美しさ・優秀さ・完璧さ」が一気に魅力に変わってしまうから不思議です。黒沢さんの魅力は、この相反する「完璧さ」と「人間くささ」の絶妙なバランスの上に成り立っているのではないでしょうか。

 

さいごに

そんな魅力的な黒沢さんですが、原作とドラマ版では、同じ黒沢さんでも、まるで一つの彫像に別の場所から光を当てたように、描かれ方が違うように思えるのです。(もちろん原作ありきなんですが、ドラマ版では原作でも描かれてはいたものの、あまり光が当たっていなかった点がより強調されているような気がします)。

そしてそれはドラマのストーリーの流れにも影響を与えたのでは?と思えてくるんです。

 

次回は、黒沢さんの原作とドラマの違いについて私の感想をお話ししようと思います。(なぜ安達担なのに、黒沢さんの記事が二回になるのか……そこはつっこまないで(汗))

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

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