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『チェリまほTHEMOVIE』ネタバレあり感想その③(結婚式編)

皆さんこんにちは、珠下なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

さて、今日は『チェリまほTHEMOVIE』ネタバレあり感想その③。

盛大な映画のネタバレと原作のネタバレもありますので、今からどちらかをご覧になる予定のある方は、先の閲覧をお控え下さいますようお願い致します。

今回は、私が、「このシーン見たさに何度も(といっても4回。🍒🏠の中では多分まだまだ甘い)通った、というシーンについてお話したいと思います。

 

『チェリまほTHEMOVIE』のシーンはどれも宝石のように美しくて、何度も見たいシーンばかりなのですが、私が一番見ていて幸せを感じたのは、これ。

 

💖💒結婚式のシーンでした!💒💖

 

このシーン、🍒🏠の皆さんの中でも、色々意見が分かれていたようですが、私はとても素敵なシーンだと思いました。

映画でもドラマでも、二人を見ているだけで幸せになれるシーンは沢山あったのですが、幸福感が頂点に達したのがこのシーンでした。

色々あって結ばれた二人が、周囲の人々に一生を共にする決意をしたことを公にし、新しいスタートを切る。心の底から二人を祝福したくなりました。

けれど、ファンの方の間でも様々な意見が出ています。それらを踏まえつつ、このシーンについての私の感想と考察をお話したいと思います。

 

 

あの結婚式は想像か現実か?

あの結婚式のシーンは現実なのか? それとも安達くんの想像なのか?という議論。

ネットでも色々意見が分かれていたようですね。

公式様は「解釈は見た人に任せる」というスタンスをとっておられるようですが、私は、あれはあくまでも安達くんの想像では?と思います。

映画の冒頭で、『王子と魔法使い』の絵本を開いた安達くん。そして終盤で結婚式のシーンの後、再び『王子と魔法使い』の終盤、絵本の主人公たちが結婚式を挙げているシーンが映し出されます。

絵本の結婚式のシーンは、安達くんと黒沢さんの結婚式のシーンにそっくり。青空の下、教会での式、白っぽいタキシード。

「ああ、さっきまでのシーンはこの絵本から安達くんが想像していたシーンだったんだな」と納得できます。

それから、これは沢山の方が指摘されていましたが、結婚式のシーンには黒沢さんのお姉さんがいないんですよね。映画の中では、黒沢さんは「姉は最近はほとんど海外の恋人のところに行っている」と話すシーンがありましたね。本当に結婚式を挙げたなら帰ってくるはずです(実際原作では帰って来ています)ですから、これは想像のシーンだな、と思ったのです。

 

結婚式を挙げた動機について

原作未読の方の中には、いきなり結婚式のシーンが出てきたことに戸惑った、という感想もあちこちで見ました。

安達くんは内気であまり目立つことを好まないタイプですから、婚礼衣装に身を包んで大勢の前に出るのは意外だった、という意見も。

けれど原作を読んでいると、二人が結婚式を挙げる選択をしたのはそれほど不自然なことではありません。

詳しくは後日の記事(原作10巻感想)で書くつもりですが、二人は、「俺達がこれからずっと一緒に生きて行くこと 大事な人達に知ってほしい」から、結婚式を挙げることに決めます。

会社にもわざわざ報告はしていませんし、会社の人で出席しているのは六角くんと藤崎さん、朝比奈さん(実写には出てこない黒沢さんの先輩)、長崎支店の楠本さんだけ。

別に派手なイベントをして大々的に二人の関係を喧伝したいわけではないのです。

映画での結婚式はあくまで想像と私は思いますから、「こんなふうに大切な人たちに二人が一緒に生きて行くことを報告できたらいいな」という安達くんの願望の表れだと思っています。

 

結婚式後のシーン、それから続きの物語

結婚式のシーンの後、安達くんのもとに黒沢さんがやってきます。

ここで、移動本屋さんでは二人が待ち合わせをしていたことが分かります。

二人は落ち葉の舞う道を、連れだって歩いて行きますが、この時の黒沢さんの表情に少し陰があるように見えたことから、少しもやもやした気持ちになった方もおられたようです。

この時、黒沢さんには笑顔がなく、少し硬い表情をしています。安達くんの表情にもどこか緊張が見えます。落ち葉舞い散る並木道を歩いて行く途中、安達くんは一瞬黒沢さんの方を見上げてかすかにほほえむのです。

まるで「大丈夫だよ」と言っているよう。

これから二人はどこに行くのでしょう。パートナーシップ制度の申請に行くのかもしれませんし、二人で同棲できる新しい家を探しに行くのかもしれません。いずれにせよ、すんなりいくとは限りません。二人と同じ方向に歩いている人はほとんどおらず、二人は人の流れと逆方向に歩いています。これは二人が多数派と違う選択をしたことへの象徴のようにも見えます。

 

ただ、このシーンからは、二人がもう決して離れたりせず、人生を共にしていくこと、それはしっかりと伝わってきます。

テーマ曲『心音』に「ジグザグと曲がりくねった道 二つの心で同じ未来を目指そう」というのがありましたね。

 

困難があっても、共に進んでいく。そしてその先に、大切な人たちに決意を示す結婚式があり、さらにその先の人生がある。

それらに向かって二人で歩いて行く。それを象徴したシーンであることは間違いないと思います。

 

原作では二人は家探し、結婚式会場探しなど、様々な困難に出会います。けれどそれらを乗り越え、結婚式を挙げます。さらに、原作10巻のラストでは「結婚がゴールじゃない。人生(ストーリー)はまだまだ続く」との予告があります。

私は映画がヒットすれば、結婚式を挙げるまでの過程、さらにその先の人生をも描いたドラマ2もしくは映画2があるのではないかな、と期待してます。

もしかして結婚式のシーンは続編ができなかった時のためのファンへのサービス……?なんてネガティブなことも一瞬考えそうになったりもしました。

結婚式のシーンは、ファンにとっては何を置いても一番に見たい!というシーンでしょうから。

 

幸い、映画は大ヒット、見られる映画館も増えているようです。

今週で終了した映画館もありますが、まだ見られる映画館も都市部には沢山残っています。

続編を期待して、これからも『チェリまほTHEMOVIE』、みんなで応援しましょう!

 

 

最後まで読んで下さって、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

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