皆さん今日は、珠下なぎです。
今日も来て下さって、ありがとうございます!
昨年1年、ありがとうございました!
どうぞ今年もよろしくお願い致します!
今日は主に雑談です。
お正月休みを利用し、献本で頂いた日本児童文学者協会編『1話ごとに近づく恐怖 百物語』1巻をじっくり読みました。
プロ作家様の作品はもちろんのこと、公募で選ばれた作品(といってもほとんどはプロ作家様のもの)も、どれも粒ぞろいの怖いお話ばかりでした。
単に怖いだけでなく、心温まるお話、人間のエゴイズムを深くえぐりだしたお話、怖さの中に寂しさと美しさが漂う作品など、どれもひねりが効いていていて何度も読み返したくなる作品ばかり。
私が特に印象に残ったのは、Twitterでも時々お話しして下さる、もりく魔堂さまの「手」。
もりく魔堂(森くま堂)さまは絵本テキスト大賞受賞でデビューされ、ユニークでくすっと笑える絵本テキストをたくさん書かれている方なのですが、この作品は本当に怖かったです。
人間のもつ業と欲の深さをこれでもかと恐ろしく描きながら、最後には、さらなる恐怖が読者を襲います。
こんな作品も書かれるんだ……と驚き感動しました。この巻で一推しの作品です。
また、ベテラン作家の最上一平先生の「しずかにねむる」もさびしさと悲しさの中に恐怖が漂い、しかしどこか透明感と美しさの漂う不思議な作品で大好きでした。
子ども向けの本ですが、大人も十分楽しめる作品集です。
わたしなんぞの作品が混じっていていいのだろうか(私の作品は小学生を怖がらせることだけに特化したただ怖いだけの作品)……ビクビク……と震えてしまうくらい、レベルの高い作品がそろっています。
ぜひぜひお手に取ってみてください!
(ついでに、訂正表の入っていないものがお手元に届いた方へ。私のペンネームは「たました なぎ」ではなく「たまもと なぎ」です! すぐに編集部に連絡して訂正表を入れて頂いたのですが、すでに訂正表の入っていないものが出回っています(泣))
さて今年は、『遠の朝廷にオニが舞う』の続編を納得いく形で皆さんにお届けできるよう頑張ります!
できれば、鉄工房の巌さんたちが活躍する、鈴丸誕生までの物語や『ウラヤマ』の続編、某鬼の物語をテーマにした妄想小説なども、お届けできたらいいなと思っています。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました!