皆さん今日は、珠下(たまもと)なぎです。
今日も来て下さって、ありがとうございます!
さてさて今日は前回の続きです。弁財天社へのお参りを済ませたら、次はいよいよ本殿に向かいます。ですが、本殿への道は遠い。見ようによってはかなり「厳重」なのです。
①立ちふさがるしょうぶ池
まず、弁財天社のあるしょうぶ池は、一の鳥居と二の鳥居の間に横たわっており、橋を渡らないと本殿へ向かえません。
橋を渡ると楼門があり、ここをくぐって本殿に向かうことになります。この時はちょうど桜が満開で綺麗でした。
②ご神木の前で折れ曲がる参道
楼門をくぐると、目の前に立派なご神木ー綾杉があります。
神功皇后が「とこしへに本朝を鎮めたまへ」と祈りをこめて自ら植えさせたもので、社殿と比較するとその巨大さが分かります。
そして、本殿は、その「左手」、さらに石段を登った場所にあるのです。
詳しく位置関係を知りたい方は、こちらのページをご参照ください!
境内案内 | 夫婦の宮、香椎宮 (kashiigu.com)
③橋を渡り、折れ曲がる参道。これの意味するものは……?
以前の記事でも書いたように、橋を渡らないとたどりつけず、参道が本殿の前で直角に折れ曲がっているのは、「封霊四法」といい、怨霊神を閉じ込める形式です。
皆さんこんにちは、珠下なぎです。 今日も来て下さって、ありがとうございます! 「神社は少なからず怨霊神を祀っており、怨霊を慰撫し鎮めることで善神に転化させている」ということは、これまでこ ...
閉じ込められた神々①~神社は牢獄か?
また、写真を撮り忘れたので定かではありませんが、本殿前の門は開閉できるもののようでした。閉められる=蕃塀の役割を果たしていると取れなくもありません。
福岡の太宰府天満宮を訪れたことのある方はご存じと思いますが、こちらも長い参道が本殿の前で大きく直角に曲がっており、しかも間に池があるのです。
太宰府天満宮に祀られているのは、菅原道真。道真が冤罪を着せられて配流の身となり、大宰府で没したのち、京では清涼殿への落雷、疫病の蔓延など凶事が相次ぎ、人々は道真の祟りを恐れ、その霊を慰めるために道真の霊を祀ったのです。
では、香椎宮の祭神である神功皇后・仲哀天皇は怨霊神なのでしょうか?
この謎はなかなか難しいですが、次回のブログで、香椎宮の歴史を振り返りながら考察することに致しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!