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たまなぎブログ by LTA出版事業部

チェリまほ120話から考えた原作黒沢さんと実写黒沢さんの比較など

皆さんこんにちは、珠下なぎです。

今日も来てくださって、ありがとうございます!

 

今日は「石子と羽男」3話感想……!といきたかったのですが、ちょっとまとまった時間が取れず視聴が追いつきませんでした!

 

というわけで、今回は7月29日に原作者様のTwitterで更新されていたチェリまほ120話の感想です。

チェリまほ120話はこちら↓

https://twitter.com/toyotayou/status/1552973459868844038?s=20&t=JB_k3ebPDeKVLc8n9euxPg

 

今回のキーパーソンは黒沢さんの先輩•朝比奈さん。

この方は実写には登場しませんが、原作では重要な役どころで、最新話では意外な過去も明らかに。

そしてこの方が実写に登場しないことが、原作版と実写版の黒沢さんのキャラに、大きな違いを与えているように、私には思えるのです。

前半は朝比奈さんについてちょっと気になったことについて述べ、後半は朝比奈さんと黒沢さんの関係を通して、原作とドラマの違いを考察します。

 

 

①意外にもバツイチだった朝比奈さんと年齢の謎

朝比奈さんは黒沢さんと同じ、株式会社豊川営業部の先輩。黒沢さんが新人の時に教育係だったことを考えると、黒沢さんより3から10歳くらい年上なのかな?と想像されます。

原作8巻までにもちょこちょこ登場していた朝比奈さんですが、実はバツイチということが判明。

原作では、黒沢さんと安達くんが最初に関係をカミングアウトしたのは朝比奈さんでした。

そこで、黒沢さんが長崎の契約を必死で取りに行っていたのは安達くんに会いに行くためだったと気づいた朝比奈さん。

「会社の金でランデブーとはいい度胸だな」と冗談半分に怒りますが、2人の関係を真っ先に祝福してくれます。

 

そこで私が思わず引っかかってしまったのはランデブー。

昭和の歌謡曲などではデート・待ち合わせなどの意味でよく用いられていたフランス語由来の言葉ですが、最近はめったに見かけなくなりました。

先日Twitterで呟いてみたところ、実際に使っていたという方は少なく、大正から昭和初めくらいの生まれの方。若い方は意味すらわからないという方もおられました。

朝比奈さん、どう見ても30代かせいぜい40そこそこなのですが、よくこんな言葉を知っていましたね。親御さんが昭和の歌謡曲が好きだった、とかいう設定なのかもしれません。

あえてジェネレーションギャップを出したったのかも?というご意見も頂きましたが、この後安達くんが「すみません」と謝っているところを見ると、安達くんも意味が分かっていたようです。

謎は深まるばかり……

 

 

②朝比奈さんの存在の有無が黒沢さんのキャラに与えた影響

さて、この朝比奈さんですが、黒沢さんの入社当時から教育係として面倒を見てくれた人です。

最初に黒沢さんが安達くんとの関係をカミングアウトしようとしていたことから見ても、黒沢さんからも大きな信頼を得ていることが分かります。

それもそのはず、この朝比奈さん、何かと目立つ黒沢さんに大しても非常に接し方がフラット。

取引先に容姿の良さを揶揄されたり、やっかまれて同僚から嫌がらせを受けたりする黒沢さんを、いつもさりげなくフォローしてきました。

原作でも実写でも、黒沢さんが安達くんを好きになったきっかけは、時期こそ違え同じ出来事でした。

黒沢さんが接待の席で女性社長のセクハラをうまくかわせず、相手を怒らせてしまい、落ち込む黒沢さんを優しくなぐさめる安達くんに、黒沢さんはあっという間に恋に落ちてしまったのです。

この席では、原作では朝比奈さんは登場しません。実写ではそもそも朝比奈さんはいません。もし原作で朝比奈さんが同席していたら、きっと朝比奈さんがうまくフォローし、ひょっとしたらあんなことにはならなかったかもしれませんね。

 

また、原作では、黒沢さんは自分の容姿については、実写版ほどネガティブな気持ちを持っていないのですが、それは朝比奈さんが折に触れて黒沢さんをフォローしてくれていたからではないでしょうか。朝比奈さんという味方がいることで、黒沢さんは社内での孤独がかなり和らげられていたのではないか、そんなふうに思いました。

 

一方、実写では、黒沢さんは「誰でも羨む美しい容姿に恵まれながら、中身を見てもらえない孤独を抱えた人物」として描かれます(原作でも多少そういう表現はありますが、実写版ほど強調されていません)。

 

もしかして、実写版で朝比奈さんを登場させなかったのは、黒沢さんの孤独をより深く描くためだったのかもしれない。そんなふうに私は思いました。

原作でも実写でも、安達くんには柘植さんという親友がいますが、原作で登場する黒沢さんのお友達・尾上さんと志摩さんは実写では登場せず。これも黒沢さんの孤独をより強調するためでしょうか……あ、なんだか実写黒沢さんが可哀想になってきました。

 

チェリ家の皆さんはどう思われましたか?

 

原作の黒沢さんとドラマの黒沢さんの違いについてはこちらの記事(ameblo)でも考察していますので、興味のある方は是非ご覧下さい!

https://ameblo.jp/dr-nagi/entry-12678194952.html

https://ameblo.jp/dr-nagi/entry-12678782142.html

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

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