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たまなぎブログ by LTA出版事業部

『大江山恋絵巻』の舞台を訪ねる②~3日目・大江山(前半)

はじめに

皆さん今日は、たまなぎこと珠下(たまもと)なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます。

 

さて今回は、『大江山恋絵巻』の舞台を訪ねる旅の2回目。

今回の京都旅行は3泊4日。2日目はたまなぎの大好きな広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像に会いに行ったり、嵐山や金閣などのメジャー所を同行者と一緒に観光したりしたのですが、『大江山恋絵巻』の舞台とはあまり関係ないので後回しに。

先に今回の旅行のメイン、大江山のレポートをしたいと思います。

 

いざ、大江山へ!

ところが、この連休はあいにくの雨。

猛暑は少し和らぎましたが、山の中の観光地をどれほど巡れるのか。不安が残ります。

「日本の鬼の交流博物館」は絶対行きたい。あと、できれば「鬼の足跡」と「頼光の腰掛石」は見たい。「鬼の岩屋」は天候的に無理そう。鬼のモニュメントは見られたらいいな。

お昼ご飯は大江山名物鬼そばにしよう。Grokに聞いてざっくりと計画を立て、まずは京都駅からレンタカーで鬼の博物館へ向かいます。

 

自動車専用道路で約2時間ほど。京都市から離れるにつれ、どんどん緑が濃くなっていきます。自動車専用道路から撮った大江山付近はこんな感じ(同行者撮影)。神秘的ですね。

 

自動車専用道路を降り、下道で「日本の鬼の交流博物館」へ。

三連休の中日にもかかわらず、交通量は少なく、車はすいすい進みます。

 

カーナビによるとあと10分ほどで到着となった頃、道端にこんなものが現れました!

鬼の像! しかも盃を持ってる! どこかユーモラスで可愛い表情をしていますね。

これはお酒を呑む鬼=酒呑童子を意識しているのでしょうか。

それから、金棒も持っていますね。「鬼に金棒」は、強いものがより強くなるものを手に入れることですが、このブログでもさんざん述べていますように、鬼のルーツの一つには鉄を生産する民族があります。『御伽草子』にも、酒呑童子たちが住む城は鉄で作られていたと書かれており、大江山の鬼と鉄との深い関係がうかがえます。

 

日本の鬼の交流博物館

平成の大鬼

そしてついにやって来ました、日本の鬼の交流博物館!

平成の大鬼が出迎えてくれます。

高さ5m、重さ10tの大鬼瓦は大迫力。

 

玄関ではONIversal city projectのポスターがお出迎え。

福知山市では、人間と鬼の共生を目指し、様々なプロジェクトを行っています。

「酒呑童子祭り」はいつか参加してみたいです。

 

紙本著色清園寺縁起

館内にも興味深い展示は沢山ありましたが、特筆すべきはこちら。

複製ですが、『紙本著色清園寺縁起』がありました!

こちらは、酒呑童子以前に大江山に住んでいた鬼賊、「英胡(えいこ)、軽足(かるあし)、土熊」の三人を、聖徳太子の異母弟にあたる麻呂子親王が退治したという伝説を描いたもの。

仏の使いと言われた、額に鏡をつけた白犬や、鬼たちとの戦いの様子、最後に土熊が岩の中に閉じ込められるシーンなどが、生々しく描かれています。

色あせてよく見えませんが、岩に閉じ込められた土熊たち、血まみれじゃないですか?

土熊は降伏したため、七つの寺を開墾することを条件に命だけは助けられたと言います。

戦闘で傷ついた上に過酷な労働に従事させられたせいでしょうか。全くひどい(どこまでも鬼サイドなたまなぎ)。

この伝説については別記事で詳しく紹介していますので、どうぞご覧下さい!

酒吞童子以前の大江山の鬼たち②

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様々に表現された酒呑童子たち

もちろん、大江山の主役、酒呑童子たちの展示もあります。

酒呑童子とその配下の鬼たちのお面や、謡曲の一場面。どれも強そうですね。

 

これは現代の作家さんによる、少女漫画風酒呑童子一族VS頼光一味。どちらもイケメン!

 

九谷焼の皿に焼かれた、渡辺綱と羅城門の鬼。躍動感がすごい。

 

さいごに

日本の鬼の交流博物館は、山奥にもかかわらず、多くの人でにぎわっていました。

自由研究の題材にするのか、ノートを持った小学生もいました。

ここには紹介しきれないほど、鬼関連の資料が豊富で大満足のたまなぎでした。

さて、大江山の旅はまだまだ続きますが、長くなりましたので今日はこのへんで。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

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