皆さん今日は、珠下なぎです。
今日も来て下さって、ありがとうございます!
さて、歴史記事が続きましたが、今日はまたチェリまほ記事に戻ります。
チェリまほ14巻、特装版の感想です。
ドルパロCDを含むネタバレだらけです。
ご了承の上先へお進み下さい。
ドルパロCD感想
ブレない設定と運命(笑)
さて、今回の特装版は、小冊子ではなくドラマCD付という豪華さ。
販売1週間ほどで、主だった通販サイトであらかた通販終了となったそうですから、その人気のほどがうかがい知れるというもの。
しかも、原作そのままではなく、アイドルパロをCDドラマに仕立てたもの。
まさかドラマCDにまでなるとは、X(旧Twitter)での初出時には予想もしておりませんでした。公式様に感謝です。
さてさて、路上で歌っているのをスカウトされたものの、緊張してことごとくチャンスをふいにしてしまい、7年間鳴かず飛ばずのシンガーソングライター安達くんと、あらゆるイケメンコンテストを総なめして、演技派俳優としても活躍中の黒沢さん。
しかし、設定は違えど、やっぱり黒沢さんは黒沢さん、安達くんは安達くんですねえ。
事務所の朝比奈マネージャーに呼び出され、「クビ宣告か?」とびくびくしながらドアを開けたら、黒沢さんを発見してびびって逃げ出してしまう安達くん。しょっぱなから安達くんらしすぎます!
イケメン俳優の黒沢さんとアイドルユニットを組むことになったと知らされ、「新手のクビ宣告か?」とひっくり返りそうになる安達くん。しかもユニット名「cherry magic」(笑)。
一方、黒沢さんは身も心もパーフェクトなイケメン。
始まるレッスンもそつなくこなし、安達くんは落ち込みます。
それでも一生懸命に期待に応えようと、苦手なダンスも頑張る安達くん。
ああもう、そういうところが可愛いんです。
一番笑ったのは、スタイリストさんにパーソナルカラー診断と骨格診断をされるシーン。
「俺は安達はブルベ冬・骨格ウエーブだと思うけど!」と自信満々に予想する黒沢さん。
「ブ、ブルベ……? ブルーベリー……?」
安達くんの反応面白すぎ(笑い)。
といっても、骨格診断やパーソナルカラー診断って、おしゃれに興味のある人やルックスを仕事にしている人以外は、あまりなじみがないと思うんですよね。
私も聞いたことはあったものの、知らなかったのでやってみました。
写真撮ったりしなくても、質問だけで簡単に分かるそうです。
【パーソナルカラー診断】自己診断で簡単に似合う色が分かる!【4タイプ】 | ViVi
骨格診断【無料で簡単】自分の骨格タイプをセルフチェック!詳しく自己診断 | ViVi
ちなみにたまなぎは、「イエベ春・骨格ウエーブ」でした。
ちなみに黒沢さんの安達くんへの診断は的中。
多分こっそり安達くんの写真でも見ながら、診断やったことありますね、いや絶対やってる!
スタイリストさんには「フランスの礼服ベース」「レースプラス」とスムーズにリクエストしていましたが、それに行き当たるまでに、安達くんに似合いそうな衣装を100通りくらいシミュレーションしていたに違いありません。
物語が進むにつれ、実は黒沢さんは安達くんの「ガチ恋拗らせ強火ファン」だったことが分かります。
安達くんのこととなると、どの世界観でも「様子のおかしい」黒沢さんなのですが、ドルパロ版の黒沢さんにも、安達くんに恋をするに至るまでの、辛い過去があったのです。
さらに掘り下げられる黒沢さんの痛み
ドルパロ版黒沢さんは、学生時代にカットモデルを引き受けたことから芸能界入り。最初はモデルとして活躍しますが、俳優の世界に興味を持ち、演技のレッスンを受けたり、オーディションを受けたいと言ったりしても、事務所は認めません。
そんな時、テレビドラマ関係者が来るという飲み会に呼ばれ、これがチャンスかと喜びますが、女性プロデューサーへの「接待要員」だったことに気づき……
落ち込んだ黒沢さんを救ってくれたのが、路上で歌っていた安達くんの優しく繊細な歌でした。それから黒沢さんは今の事務所を辞め、安達くんと同じ事務所に潜り込み、俳優として再出発を果たすのです。
安達くんに近づくためには手段を選ばない、ついでに自分の目標まで叶えてしまうしたたかさはさすが原作沢さん(笑)。
このくだり、一見原作のエピソードをそのまま芸能界に遷しただけのようにも見えますが、黒沢さんの設定が芸能人となっていることで、黒沢さんの美貌を巡る悩みが、より掘り下げられる形になっているような気がします。
このドルパロCDの中に、「求められているのは俺自身じゃなくて、俺の顔のついた、都合のいい人形だ」というセリフがあります。
役者として修業したいと黒沢さんが訴えても、事務所は「稀な美しい人形」である黒沢さんを手放しません。
しかも、その美貌は、今回のように権力を持つ女性への貢物としても使える。
彼らにとって事務所に所属する芸能人は「商品」であって、商品に人権や人格は存在しない。
芸能人は「美貌」を売り物にしている以上、外見が価値の一つになることは仕方がありません。
しかしだからといって、彼らの人格や人権が無視されていいわけではありません。
ところが、実際は「外見を売りにして、自身を商品としている」ことを理由にして、人格や人権をないがしろにされることも多いのではとたまなぎは感じます。
結婚発表しただけでものすごいバッシングを受けた中の人であるとか、いまだに「アイドルは恋愛禁止」がまかり通っている風潮であるとか……。おっと脱線失礼しました。
固い話になってしまってすみません。
女神さまにはそこまでの意図はなかったかもしれませんが、たまなぎはドルパロ版のエピソードに、こんな深読みをしてしまいました。皆さまはいかがでしょうか。
その他感想
ちなみに、このドルパロCD、最後にちらっと柘植さんと湊くんも出てきます。
安達くんと黒沢さんのライブで、バックダンサーを務める湊くんに、作詞家の柘植さん。さすがのキャスティング。
そして、売れない時代から安達くんに注目し、黒沢さんとのユニットを組んだことをきっかけに「箱推し」となった、藤崎さん。
あの一気読み長台詞、すごかった。すごい肺活量ですね。声優さん恐るべし。
ああ、「cherry magic」の新曲CD、欲しい!
作詞作曲安達くんなんですよね⁉
声優さんお二人とも歌お上手なんですから、ぜひぜひお願いします!
アーティスト「cherry magic」の新曲「weekend」聞きたい!
そのうち本当に実現するかもしれませんね。
アニメイト特典リーフレット感想
特装版には各書店特典が付くのがチェリまほの常識となってきましたが、ここ数回はたまなぎは全て特装版はアニメイトに予約して買っています。
それは、4Pリーフレット漫画がつくから(笑)。
今回はドラマCDがドルパロなのに対して、リーフレットはなんとファンタジーパロとパロ尽くし。
豪華ですねえ。
ちなみにファンタジーパロなのは、最初題名だけを聞いた人から、「なろう系かと思った」というお声が沢山あったからだそうです。
ああ、確かに。
長い文章がそのまま題名になっているの小説やマンガって、今流行の異世界転生ものとか、なろう系ファンタジーに多いですものね。
それに「魔法使い」のキーワードが入っているのですから、勘違いされるのも無理ないかも。
こちらは、異世界転生した安達くんが、女神さまに「心が読めるチート能力」を授けられ、エルフ黒沢さんと旅をするお話。
エルフ黒沢さんが安達くんに恋したのは、「エルフである黒沢さんを怖がらずに手当てしてくれたから」だそうです。
人の外見や属性に惑わされず、誰にでもフラットに誠実に接する安達くんは異世界でも健在。
この二人の旅もどうなるのか楽しみです!
続きあるかな……
さいごに
何やらとっちらかった感想になってしまってすみません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!