はじめに
皆さん今日は、珠下(たまもと)なぎです。
今日も来て下さって、ありがとうございます!
前回までの、「災害後の心のケア」について解説した記事には、たくさんのご感想を頂いてありがとうございました。
どうぞ必要な方に届きますように、お祈りしています。
というわけで、今回からはまた通常記事に戻ります。
1月に入り、アニメ版チェリまほ(『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』)が始まりましたね!
今までドラマ版チェリまほについては色々語ってきましたが、今回からは原作とドラマを比較しての、チェリまほキャラの魅力について語っていきたいと思います。
安達くんの可愛さから、チェリまほにはまったたまなぎ
そもそもたまなぎは、ドラマを入り口にしてチェリまほファンになりました。
漫画は何となく知ってはいたのですが、絵柄があまり慣れない感じだったのと、「触れると人の心が読める」設定がとんでもな割にベタに思えてしまって、手を出せなかったんです。
チェリまほを見始めたのは、話題になり始めた3話放送直後。
惹かれたのはオープニング映像とテーマソング「産声」の美しさ。
あら、イケメン同士のBLだわ。もう始まってるけど、まだ最初の方だしとりあえず見てみるか。あ、1話YouTubeで公開されてる。
家事しながらでも見ようかな、と何気なく再生してみました。すると……。
10分後の私「なんだこの可愛い生き物は!」
30分後の私「なんでもっと早く見なかったんだよ1か月前の私のバカ!!」
漫画の黒沢さんの脳内みたいに、30分後の私が1ヶ月前の私を足蹴にしておりました。
私が今更言うまでもありませんが、とにかくかわいいんですよね、安達くんは。
私の周りの安達担の皆さんは口を揃えて「安達くん可愛い」とつぶやいておられますから、間違いありません。
安達清の可愛さの秘密は?
では、その安達くんの可愛さはどこから来るのでしょう?
積極的な優しさと真面目さ・誠実さ
柘植先生も言っていたように、「可愛い」というのは「愛す可(べ)し」と書きます。つまり、思わず愛したくなるような属性なのです。
黒沢さんは、安達くんのことを「とっても優しくていい奴」と言います。
「優しい、いい人」というのは、毒にも薬にもならないといった、どちらかといえば魅力がないように受け取られることもありすし、「特に悪いことをしないだけの人」というような消極的な意味で用いられることもあります。
しかし、安達くんの場合はそうではありません。
安達くんは何に対しても真面目で一生懸命ですし、周囲の人をよく見ていて、必要な時に手を差し伸べることのできる思いやりを持っています。黒沢さんの好意を利用しようという考えが一瞬よぎっただけで自己嫌悪を感じる場面では、彼がとても誠実な心の持ち主で、自分に厳しいことが分かります。
消極的な意味ではなく、積極的な意味での、「優しくていい人」なのです。
競争社会の中では、なかなかレアなキャラではないでしょうか。
思わず手を差し伸べたくなる危うさ
そんな魅力的な内面を持っている人なのに、安達くんは自己評価が低く、常に遠慮がちです。
そんな姿を見ていると、「応援したい!」「そばにいて励ましてあげたい!」「あなたは素敵な人だって言ってあげたい!」という気持ちになってくるんですね。
それが「愛す可し」=「可愛い」という気持ちにつながっていくのだと思います。
その一方、安達くんはしょっちゅう寝ぐせをつけているなど、自分のことには無頓着です。
また、気が弱いところがあるので周囲の仕事を押し付けられたりなど不利益をこうむりがちなところがあります。
こういったところは、周囲の「世話を焼きたい」「助けてあげたい」という気持ちを呼び起こします。
庇護欲を刺激する危うさ。これも安達くんの可愛さの秘密だと思います。
作中で成長する姿の魅力~原作と実写の違い
そんな「可愛い!」安達くんですが、漫画でも原作でも、黒沢さんに愛された安達くんには、少しずつ「カッコよさ」が加わってきます。
もともと実写版に比べ、原作の安達くんは男っぽさが強いように感じるのですが、漫画版ではこの安達くんの変化が、早いうちからはっきり分かります。
最初にその変化が出てくるのは、コミックス2巻の軍艦デートの場面でしょうか。
この時点ではまだ二人は付き合っていないのですが、安達くんは黒沢さんに愛されていることを魔法で知っており、少しずつ二人の距離が近づいてきたところです。
転びそうになった子供を受け止め、「最近黒沢といることが多いから、自信がついたのかも」とはにかみながらほほ笑む安達くん。
次にその変化が出てくるのは、初デート(ヘリデート)失敗後、安達くんがデートのリベンジをする場面。
デートに失敗後、別々に落ち込む二人。でも、安達くんは「今、コンティニューできるのは俺だけだから」「黒沢を傷つけたままにはできない」と自分からデートに黒沢さんを誘います。
そこで、「俺ばっかり楽しませてもらうんじゃなくて」「黒沢と一緒に楽しいことしたい」と気持ちを伝える安達くん。
安達くんは、相手の立場に立って考え、相手を思いやれる、とても優しくていい子です。
けれど、自分自身でも言っているように、誰とも付き合ったことがないことがコンプレックスになって、なかなか自分では行動できなかった。
最初の子どもを助ける場面も、「以前の自分なら動けなかった」と正直に告白しています。
黒沢さんの愛情が、安達くんの良さを、どんどん表に引き出していき、安達くんをより魅力的な人間にしていくんですね。
この安達くんの変化については、原作の方が早期から描かれていたような気がします。
ドラマ版でも遊園地での練習デートの失敗後、安達くんがリベンジに黒沢さんを誘い、今度は成功させて原作と同じセリフを言うのですが、黒沢さんが「初デート」にこだわって、それまでのデートを全て「練習」扱いにしてしまっていることや、その後の二人の関係においても黒沢さんが主導権を握る描写が多いため、安達くんの成長の過程がちょっとわかりにくくなってしまっているような感じを受けます。
しかも、その後二人は一度別れてしまうので、ドラマのエンドとしては「再び結ばれました。めでたしめでたし」という終わり方。
ドラマ版では、付き合う過程において安達くんが成長していく様子が、あまり描かれなかったのがちょっと残念でした。
ただ、その後公開された映画版では、安達くんの方から、「大切な人たちに二人のことを話そう」と提案するなど、安達くんの成長がはっきり描かれていましたので、これはこれでよかったと思います。
しかし、トータルで言えば、原作の方が安達くんの成長を丁寧に描いているのでは、という印象を受けました。
さいごに
原作に大きな変更を加えた実写版と違い、アニメ版は原作にかなり忠実に描かれています。
これからもし原作との違いが出てくれば、それについても書いていきたいと思いますが、このまま原作に忠実に描かれていけば、実写版と原作の違いなどを考察しながら、チェリまほキャラの魅力について書いていきたいと思います。
(柘植先生のたい焼きにビールとか、王様ゲームの「今時アウトだぞ」発言とか、細かいところは色々ありますが)。
今回、チェリまほにはまったばかりの頃の、2020年末から2021年の自分のamebloを見直したらチェリまほ記事が何と40以上ありました。需要があれば、順次公開していきたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!