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たまなぎブログ by LTA出版事業部

八女津媛神社①~山中の古い女神を祀る神社

皆さん今日は、珠下なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

さてさて先日の休日、以前からずっと行きたかった八女津媛神社に行ってきました!

ここは筑紫の君磐井のふるさと・八女の中心部から車でさらに一時間ほど山を登ったところにあります。前から一度行きたいと思っていたのですが、あまりにも遠いのでためらっていたところ。

思い切って行ってみたところ、ちょうど紅葉シーズンだったこともあり、大収穫が得られました。

ですので、さっそくレポートしたいと思います。

 

1.そもそも八女津媛とは?

八女津媛の名前が正史に出てくるのは、日本書紀「景行天皇」の章のみ。

景行天皇が九州に巡行した時、「美しい山々だ。あの山には神がいるのか?」と尋ねました。すると、水沼県主猿大海(みぬまのあがたぬしさるのおおみ)が、「女神がいます。名を八女津媛と言い、常に山の中にいます」と奏上します。

水沼の君についてはこちらでもご紹介しましたね。

有明海沿岸を勢力範囲にした、昔から大和朝廷との結びつきの強かった氏族です。

珠下なぎの歴史メモ㊴「磐井の乱」における九州諸豪族の動きと磐井の最期

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正史に残された記録は、これだけです。

常に山の中にいます神……これだけでは、どんな性質の女神なのかは分かりませんね。

それではさっそく、実際の八女津媛神社をご紹介することにいたしましょう。

 

2.八女津媛神社を訪ねる

八女津媛神社は、八女市の中心部から車でさらに1時間ほど。かなり山の上にあります。

神社に入る道も、かなりの急坂。モミジが散り敷いていて、美しい風景です。

鳥居から本殿に昇る参道も、かなり急こう配の階段でした。

 

境内に入ると、不思議な音がします。

何だろう?と思ってみると、なんとこちらでした。

 

境内には、「神の窟(いわや)」と名づけられた、奥行き2メートル程度、幅7~8メートル程度の、岩がえぐれたようになっている場所があります。

そこの岩天井から水が滴り落ち、置かれたひしゃくの金属部分に当たるたびに高い音を立てていたのです。

窟の中は少しひんやりしており、空気は非常に清浄で、滴り落ちる水音とあいまって、とても神秘的な空間を作り出していました。

この水の滴りは「姫しずく」と名づけられ、八女津媛がこの水で顔を洗っていたという言い伝えがあるそうです。

動画はこちら↓

https://twitter.com/tamamotonagi/status/1590559586947211264?s=20&t=ejx-Rdw4lkGLPrjzC91Tcg

 

八女津媛は本殿の前にもおられました。神像がある神社というのは珍しいものです。

 

八女津媛神社内、八女津媛の神像の隣にある夫婦岩には、家庭円満・子宝祈願のご利益があると言われているそうです。

 

子宝祈願をするときは、男の子が欲しい場合は左の岩を、女の子が欲しい場合は右の岩を拝むといいんだそうです。

 

こちらは本殿。本殿の右側にあるのが先ほどの「神の窟」です。

 

創建は719年。景行天皇はヤマトタケルの父、実在していたとすれば4世紀頃の天皇とされますから、それを考えると思ったより新しい時代の神社でした。

 

こちらは、二の鳥居から本殿を望んだところ。鳥居から見ると本殿は正面になく、少しずれていますね。む? これは何やら不穏な気配。詳細は後述しますね。

 

こちらはご神木の杉。右はご神木を下から見上げたところ。とてもカメラに入りきれない大きさです。

 

 

先ほどの神の岩屋の壁には、こんな可愛らしいお地蔵様が。これは近年のものですが、和みますね。

 

周囲の山々も、美しく色づいていました。

 

「パワースポット」として、とても人気のある神社だそうです。私は「パワースポット」という名称はあまり好きではないのですが、そう呼びたくなるのも納得するくらい、大変清浄な気に包まれ、女神の気配を肌で感じるような神社でした。

次回の記事では、この八女津媛についてもう少し詳しく考察いたしましょう。

それから、本殿と鳥居のずれに、私が不穏な気配を感じたわけも、ご説明したいと思います。

 

最後まで読んで下さって、ありがとうございました!

 

 

 

 

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