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たまなぎブログ by LTA出版事業部

珠下なぎの歴史メモ⑩諏訪神社の謎の神々その3 ミシャグジ神

皆さんこんにちは、珠下なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

今日も諏訪の神様の続きです。

 

『ゴーストハント』の中で巫女・綾子さんも言及していたミシャグジ神。

 

これは諏訪地方に伝わる、古い神様です。

 

この神様は「御頭御社宮司総社」に祀られているのですが、これは「守矢神」長官家の邸の西南最上段にあるのです。

「守矢神」は以前の記事で紹介した、古代製鉄をつかさどる、諏訪の古い神様です。

 

健御名方神に敗れた後、守矢神は大祝(おおはふり)として神事をつかさどる役目を与えられます。

この子孫が守矢家。この家の当主が代々継承してきた口伝の秘宝の第一に、「ミシャグジ神祭祀」のことがあったというのです。

 

この「ミシャグジ神」は、『諏訪大明神絵詞』では「御作神」と表記されていますが、「御左口神」「御社口神」「石神」「尺神」「赤口」「裂口」など様々な表記がされています。

 

ミシャグジ信仰は、神社というより、古い村々で生活に密着した信仰として行われており、その実態は「石神」信仰でした。

 

古い時代には、石や樹木を神の依り代とみなす、「神籬(ひもろぎ)」という考え方がありました。

 

諏訪地方でも盛んだったようですが、これは諏訪地方に限ったことではなく、全国的に見られます。

 

たとえば、「海の正倉院」として世界遺産に認定された、福岡県・宗像市の沖ノ島と関連遺産群。

 

宗像大社の一角には、社殿が整えられる前に祭祀が行われていた、「高宮斎場」という場所が残っていますが、ここで石や木々に神々を迎え入れ、祀っていたことが分かっています。(ここを訪問した時の日記はこちら

 

さらに沖ノ島で行われていた、航海の安全を祈るための国家祭祀は、最も古い時代(4世紀後半)には巨石の上で行われていました。

 

淡路島にも「神籬石」という、神の依り代とされた石が残っています。

 

最後まで読んで下さって、ありがとうございました!

 

 

 

 

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