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たまなぎブログ by LTA出版事業部

珠下なぎの歴史メモ③博多祇園山笠についてその1

皆さん今日は、珠下なぎです。

今日も来て下さって、ありがとうございます!

 

前回までは、季節に合わせて茅の輪くぐりのお話をさせて頂きました。

皆さんは茅の輪、くぐってごらんになりましたか?

 

さて、今回は少々ローカルな話題です。

 

福岡の人なら一度は見たことがあるだろう、博多祇園山笠。

 

間もなく、福岡市のあちこちで、豪華な飾り山を見ることができます。

 

飾り山の公開は7月1日から。高さ10メートル以上もあり、歴史上の名場面や神話などをモチーフに、人形をふんだんに使い、立体感のある色とりどりの背景を使った、豪華絢爛で躍動感のあるオブジェとなっています。

 

神功皇后の三韓征伐、宇治川の先陣争いなど、華やかで動きのある歴史的名場面が選ばれることが多いですが、最近はゴジラや妖怪ウォッチ、ドラえもんなど、その時々の人気作品に題材を取ったものも出て来ています。

 

7月1日に始まり、様々な行事が行われますが、一番有名なのは、15日の追い山でしょう。

 

7つの「流れ」と呼ばれるグループが、「舁き山」と呼ばれる、3メートル程度のやや小ぶりの山笠をかつぎ、約5㎞のコースを走ってタイムを競います。

 

昔は飾り山をそのままかついでいたそうですが、電気の普及により、飾り山が電線を寸断する事故が多発したため、「舁き山」を別に用意することになったそうです。

 

祭のクライマックスとして、一番盛り上がり、人出も多い祭。

早朝午前4時59分スタートなので、近隣の路線では、これに合わせて始発電車が繰り上げられます。

私も大学1年生か2年生の頃一度見物に出向いたことがあります。

この時は前日遅くまで同級生たちと飲んで、その後オールナイトの映画を見、徹夜のまま追い山を見物、帰って寝るというパターンでした(笑)。若かったし、大学低学年のうちは、7月15日は夏休みでしたからね。

 

山笠は女人禁制で、男性だけで行われる祭りです。もちろん見物は女性もOKですが。

締め込み姿の男性陣が、1トンもある山笠をかついで大通りを走る様は勇壮で、いかにも博多らしい祭りです。

 

祭の間はキュウリを食べてはいけない、女性との接触を避けるなどの制約もあります。

キュウリを食べてはいけないのは、諸説起源があるそうですが、祇園山笠の元締めである櫛田神社の御神紋が、輪切りにしたキュウリの切り口に似ているからというのが一番有力な説だそうです。

 

さて、この祇園山笠は、もともと疫病退散のためのお祭です。

去年も今年も、追い山は新型コロナウイルスの流行により中止になってしまいましたが……。

疫病退散のためのお祭りが疫病によって中止になるとは、なんとも皮肉なものです。

 

ん?疫病退散のお祭りといえば?

このブログをずっと読んで下さった方の中には、ぴんと来た方もおられるのではないでしょうか?

 

次回の記事では、山笠の起源について、私見も交えてお話ししようと思います。

 

 

 

 

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